NLR460エンジン 痛恨のエンジンブロー


ポケバイレーシングエンジンであるNLR460
高回転、高出力がウリの素晴らしいエンジンである
でも、ポケバイでの使用時とWheelmanでの使用時では
エンジンにかかってくる負荷がかなり違うようで
全損という深刻な焼きつきを起こしてしまった。

クランク等の腰下までダメージが行ってしまい
私のNLR460はその短い一生を終えることとなった・・・
日本ライフ社へ修理を依頼する為に送り届けたのだが
ここまでダメージが及んでしまった物を修理をするとなると
エンジンを新調するくらいかかってしまうようだ

そして、NLR460は解剖された姿のまま、帰宅したのであった・・・
写真は溶けたピストンと固着しているピストンリングである
焼きついて縦スジが入ってしまったシリンダーの写真

日本ライフ社の社長がおっしゃるには
このエンジンは負荷(走行時)をかけている状態での回転数を
ポケバイでの使用を前提としてあるので
13000回転ということで設計して組まれている
その回転数を超えながら走行を続けていると
エンジンはダメージを受けて壊れてしまう、ということらしい

許容回転数を大幅に超えるような使い方での
最高速チャレンジがダメージを蓄積していったのだろうか・・・
手で回せない程回転の渋くなったクランクケースを覗くと
コンロッドのベアリングから見たこと無いものがはみ出していた

これがメタルってヤツなのだろうか・・・
クランクはスターターを引くことが出来ない位に渋くなっていた
最高回転から急にエンジン停止してしまった為に
メタルがクランクに張り付いてしまったのだろう

ちなみに日本ライフ社の修理見積もりは
「ケース以外総交換コース」、であった
写真のとおりに「数をこなして」勉強してきたが
最後には「エンジン全損」を経験させて頂いた

大きな痛手をこうむってしまったが、
更なる深い世界へ足を踏み入れる為に
これはお布施のようなものと受け入れるしか無い

と、自分に言い聞かせている
そして、新エンジンNLR420の搭載が決定

あの走行速度を体験してしまうと
もう昔のエンジンには戻れなくなってしまうようだ

R460に比べて排気量が低いので発生する熱量が下がり
エンジン焼きつきのリスクは軽減される
また、ピストンの重量が軽いので吹け上がり方も良い感じがする
トルクは細くなるが、発進時のベルトへのダメージを考えると
デメリットでは無いと思える

Back