NLR420エンジン
クラッチシューを連結しているスプリングが破断した


ここ最近、絶好調のエンジンとWheelmanであった
快晴の日曜日、こんな日に乗らない手は無いと
いつものオフロードコースに勢い良くライド・オン
快調に悪路を走破し気分良く乗り来なしていた
その矢先、大き目のギャップにタイヤをとられ転倒
怪我は無かったものの、ストールしたエンジンをかけ直してみたら
少し(かなり)様子がおかしい
「チャリ・チャリ・チャリ・・・・・」と明らかに異音を発している
停止状態でも音が発生しているので、クラッチ周辺と言う事は
開けなくても容易に判断できた

帰ってシャーシを開け、クラッチハウジングを覗いて見ると
そこには驚き(でもないが)の光景があった
スプリングの端材がエンジンに噛み付いている
どうなったらこんな風に食いつくのだろうか?
異音が発生していても、そのまま自走できたので
発進トルクが弱いな〜と感じつつも、10分くらい走行を楽しんでいた
トルクが弱いというのはクラッチシューが緩み低回転状態から
クラッチドラムに接触していた為だろう
そんなこんなでクラッチハウジングの中は
暴れまくったスプリングの接触跡でキズだらけとなっていた

今思いかえすと今日の走行前からスプリングは折れていたと思う
いつもはスターターを2回引いただけでエンジンはかかるのに
今日のエンジン始動は不思議とムズって、とても難儀した
アイドリングはいつも4000回転を指すのになぜか3000回転弱
これらの現象は低回転からクラッチが接触していたとなると
全ての症状が合致して納得できる
折れたスプリングとクラッチアッシー
NL420のクラッチは3枚のシューを3本のスプリングで連結し
ステーをボルトで固定した状態である
スプリングが1本無くなっても、クラッチ自体は働く
(クラッチミート回転数は下がる)
スタンダードスプリングは5800でミートする仕様である

今回の修理はスプリングの交換で済むのだが、
実際の交換作業ではスプリングが非常に硬いので
ポン換えと簡単には行えない
クラッチアッシーは日本ライフ社価格7770円、結構高値
通販しようかと悩んでいたら、NLシリーズエンジン初号機
「NLR460」、そのクラッチを移植する事を思いついた
エンジンのパーツはシリンダーとピストン以外は共通なので
460の亡骸を大事に保存しておく事にしよう

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